1.目的
機械・機器は要素の集合であり要素の内部と表面及び接触面により構成される.
接触面にはすべりが存在したり,繰り返し荷重が加えられたりする.そのような外的作用に反応する接触面の特性により,機械の信頼性、耐久性及び性能が大きく左右される.
本授業では,精密かつ高性能な現代の機械・機器の設計に必要な表面と接触面の機械的特性の基礎を講義する.
2.概要
固体表面の物理化学から2つの固体の接触と摩擦の力学,摩耗,そして摩耗と摩耗を制御するための潤滑まで,トライボロジーの基礎と実際の機械における応用について概説する.
3.達成目標等
次世代の機械と機器のためには,接触面の性能を極限まで意識した設計が不可欠であることを実感させるとともに,極限まで性能を追及した接触面設計の基礎を習得させる.
4.講義内容
第1回 トライボロジーとは (2021年4月15日)
第2回 先端技術におけるトライボロジーの意義と役割 (2021年4月19日)
第3回 固体の表面(固体表面の物理化学的特性) (2021年4月22日)
第4回 固体の表面 (固体表面の幾何学的特性) (2021年4月26日)
第5回 接触力学(集中接触) (2021年4月29日)
第6回 接触力学(多点接触) (2021年5月6日)
第7回 摩擦の力学(摩擦の経験則) (2021年5月10日)
第8回 摩擦の力学(Junction Growth,固体潤滑)(2021年5月13日)
第9回 摩擦の力学,軸受,潤滑(2021年5月17日)
流体潤滑ビデオ
(リンクを外しています.視聴希望者は足立まで連絡してください.
第10回 潤滑,流体潤滑 (2021年5月20日)
第11回 流体潤滑・軸受設計 (2021年5月24日)
潤滑油ビデオ(リンクを外しています.視聴希望者は足立まで連絡してください.
第12回 摩耗 (2021年5月27日)
第13回 トライボロジーと機械設計(2020年6月3日)
第14回 最終レポート (2021年6月7日)
トライボロジー
機械知能・航空工学科 4年生